MC-101との出会い
昔あれだけ熱中したのに、今は全くやっていない。
そんな物の一つや二つ、誰にでもあるのではないだろうか。
僕にとって「音楽」がそれにあたる。
正確には、演奏と制作活動だ。
若いころ(この言い方はオッサンの言い回しだが)、パンクバンドでギターを弾いていた。
この当時のことはまた別の機会で書き留めるとして、とにかく音楽を辞めると決めてからはけじめとして、一切ギターを弾いていない。
しかし、だからといって、全く音楽に縁のない生活を送ってきたわけではない。
音楽を聴く量はかなり減ったがクラブに行ったり、カラオケに行ったり、稀に知り合いのライブに行ったり、そして、その頻度も徐々に減っていったり。
まぁ、なんてことはなく、昔ギターを弾いていたというだけで、普通の音楽好きの人生と何ら変わりはない。
そんなこんなで、FacebookではRolandを「いいね!」していたのだが、
2010年9月5日PM8:00
いつも何気なく見ているFacebookのニュースフィードに、以下の投稿が投下された。
一見、よくあるサンプラーかリズムマシンのようだが、そのサイズとデザインが絶妙にかっこいい。
同サイズくらいのものは既にいくつか存在するのだが、どれもデザインが大味すぎて僕の好みには合わなかった。
そして、最も僕の琴線に触れたのが「電池駆動」。
他にも存在するのかもしれないが、大体こういう類のものはACアダプターなどを必要とする。
いい大人になると、DJブースに立とうなんて気はさらさらなく、BBQなどでちょっといい感じに音を流したい。
その際にネックとなるのが電源である。
わざわざポータブル電源を持っていくまではしたくない。
最初、電池を買い替える手間を考えたら、欲を言うと充電式がよかったと思ったのだが、それは大きな間違いだった。
充電式だと充電が切れたらアウトだが、電池駆動なら電池を入れ替えればいい。
ちなみにUSBで電源を取ることもできるので、電池を頻繁に買い替えることもない。
MC-101を一言でいうと「ちょうどいい」。
例えば、BBQにDJコントローラーを持っていけば、イキりすぎた感がある。
「あなたは目立ちたいのですね、わかりますよ」と思われても仕方がない。
また、何となくミーハー感と今さら感も否めない。
MC-101だと、さりげなくプレイできて、何となく本当に音楽が好きそうに見える。
そう、「ちょうどいい」のである。
MC-101とは何なのか
散々MC-101について書いておいて今さらだが、MC-101とは何なのかを説明したい。
以下、公式サイトから引用した文章です。
MC-101はプロフェッショナル・モデルMC-707と同等の高品質なサウンド、エフェクター、4トラック・シーケンサー、オーディオ・ルーパーをコンパクト・ボディに凝縮したGROOVEBOX。
さっぱり訳がわからないのだが、要するにGROOVEBOXという代物だという事が理解できる。
では、GROOVEBOXとは何なのか。
1996年にRolandからMC-303というシンセサイザーが販売され、そのキャッチコピーがGROOVEBOXとなる。
MC-303はダンスミュージック、テクノに特化しているシンセサイザーにシーケンサー、リズムマシンが備わっている。
MC-101はこれの現代版であり、どちらかというと性能のいいリズムマシンといった感じです。
コツコツと楽曲制作というよりは、用意したリズムやフレーズを駆使して演奏するDJ用機器となる。
使用した感想
コンパクトと電池駆動は、やはり正解だった。
どこででも、手軽にプレイできる。
今度スタバでドヤ顔で操作したいと思っていたりする。
残念なのが、覚悟はしていたが操作性が困難である。
コンパクトに多機能を詰め込んでいるせいで、操作が面倒(SHIFT + ボタンなど)。
オフィシャルサイトや各紹介サイトでは、楽曲制作の機器としての紹介のされ方が多いが、やはりプレイ(ループ)がメインとなる。
手軽に楽曲制作をしたいのなら、ノートパソコン + DAWがいいと思う。
余談だが、うちの子供(1歳半)がえらい勢いで喰いついている。
いろんな音、ボタンやノブ、光がたまらないのだろう。
これを機に音楽に興味を持ってくれれば嬉しいのだが。